趣味が高じて 40歳の転職



趣味が高じて仕事に、まさにその通り。10代後半に修理・30代前半に板金関係の仕事はやっていましたが、もう車関係の仕事にはつかないつもりでいました、2000年6月骨を埋める積もりでいた会社が倒産!なんと同時期にR3(トロワ)レストア開始、どうしよう・なんとかなるさってな具合です。知り合いの進めもありなにか資格をと(大型2種免許)取得、その時は大真面目!観光バスの運転手に、仕事は面白かったが拘束時間の割りに給料が安く、なによりレストアの時間が取れない一番の悩みでもあった。僅か4ヶ月で退職・12月・運転手をしていた頃から誘われていた板金・塗装屋に就職。仕事をしながら技術も身に付くし、それをレストアにフィードバックできる・・・・(内心願ったり叶ったり)入ってしまえばこっちのもの。結果的には天職だと思います。

ハマチャン号

86GTL・4L風改造計画
87年GTLダブルキャンパストップ表に出ているような錆は無し、ボディ全体に凹みあり。オーダーは全塗装・色換え・ボンネット交換・4L風に改造。
取り合えずボンネットを外し策を練る。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、以前F−1中継内のJUコマーシャルに使われていたあのキャトルです。
エンジンはクーラーレスのオーソドックスなエンジン全塗装色換えでエンジンルームも塗装するので降ろして作業。
フェンダーもウインカー位置・形状の変更なので外して作業。ホイルもメッキのホイルキャップが付くよう加工。
フロアの補修・色換えもあるので部品は完全にすべて外す。結構広い御覧のように運転席のフロアには水がたまった後が別に驚きもしないが。
フロアはお約束の錆と腐食による穴、溶接の穴埋めと防錆処理
こうして見ると、トロワと変わらない
良くあるが直接外に出ていなくてもウエザーストリップの入るガラス枠のリブの錆、ほおっておくとどんどん広がる。
ボディ左サイド・ドアのプロテクターも外すので、外した後の穴埋加工も必要。この側面に4Lのモールが付く。
リヤハッチも板金・4L風加工が必要、因みにバンパーも前・後換える 大変な事だ。実車も見たことないし、カタログの写真だけが頼り
今回の目的、4L風にということのポイントとして、GTLでは外気を取り入れるベンチレーションは黒い樹脂で出来ているが、4Lなどでは鉄板のフラップが付きます、こんな事も初めてでどうなるか取り合えずやってみる。別に動かなくても良いから付けて下さいという話でしたが。そんなふうに言われると此方も意地になる、出来れば動くようにしてあげたい。


レストア・なんちゃって4L製作秘話、私の勝手なわがままで、キャトルクラブの方ならご存知の毎月第2土曜日・月例関東地区の(ミーティング)に行ってみたくて,勿論そんな事は口にしないが。最近遊びに行ってないし(子供が3歳前)今のうちなら、新幹線運賃要らないから、ディズニーランドでも遊びに行くか!家族思いのお父さんを演出しました。計画は成功ミーティングに参加そこでクラブの方から「この車全塗装したらどのくらいお金掛かりますか?」と相談され。その時はその気があるのならというつもりで
「岐阜まで持って来てくれれば、会社に話をしてやってあげるよ」と面識は無かったし(その場の勢いでしゃべっているのならこれで諦めるだろう)それが濱川さん(ハマチャン)でした。彼は本気でした、その数ヵ月後岐阜まで自走でやって来ました。
ボンネット
ボンネットは1960年代の4Lタイプ?の物を使います。改造しなくては使えませんが。エンジンの大きさ・ラジエターの位置の違いから補強を入れ無くてはなりません、初めてのことなので試行錯誤・・・
なぜ改造が必要なのか、4Lのボンネットは補強の為V字型の補強が付きます、これが無いとボンネット事態がフニャフニャで開け閉めがまともに出来ません。実はこのボンネットR3レストアした時に使えればといって積んできたが結局使わなかったボンネットです。
、GTLの補強の形を参考に補強の格好を考え、ボール紙などで型紙を作りそれを基に鉄板を加工しました。何とか格好はつきました。
10個ほどのパーツで構成している2つとして同じ物は出来ない。
補強の具合を確かめる為仮付けして、開閉の具合の確認。GTLのようにピシッとはしていないが少しは仕方ないだろう。

サフェーサー
ダブルキャンパスが付いていたがキャンバスも年数がたって雨漏りもするので、この機会に張り替える。以前は部品としてあったがもう何年も前から欠品になっている。部品が有ったとしても10万円近くして手が出る金額じゃない。会社に出入りしている自動車シートを扱う業者さんに頼んで張り替えてもらうことになっている。
板金作業も広範囲に及びかなり時間を取られた、板金をした部分に一度ラッカーサフェーサーを塗るパテを付けたところは(吸い込み)がありサフを塗って一度抑えておかないと後からパテを付けたところが輪を描いたように浮き出てきてしまうパテ・サフそれぞれちゃんと乾燥時間を置いて進めないとその場は解らないが、半年・1年経ってから粗が出てくるので怖い慌てると良い仕事が出来ない。
上塗りのとまり少しでも良くする為白いウレタンサフェーサーにちょっと赤を足し着色してある。あくまでウレタン塗料に限るが。
ウレタンサフを全体に塗った状態です、塗ろうとしている色が色なので、この段階でしっかりやっておかないと傷・歪みなどは後で誤魔化せない。今回私の仕事はここまで、他の仕事もあるので塗装までは出来なかった。
これはほんのお遊び、ちょっと目を放している隙に誰かがいたずらをしました。