La resolution.9




前にも紹介したかな?「リンカーン・ウエルド・パーク」ガスレス半自動溶接機、R3 レストア時に購入したもので障害を期に「もう使うことも無いだろう」と一度は知り合いに手放し、その知り合いも「使うこともなくなったので」というのでこのレストアの前に別件で使おうと思いまた戻ってきました。
能力は3mm程度までです、200Vの半自動は板厚を選ばず使い勝手もいいのですが、アルゴンガスでシールドしないと溶接ができません、屋外など風が吹くところなどでは使用できず場所を選びます。
ノズルの先端は大丈夫か?と思うようなシンプルな作りです、ノズルの先端はチップが剥き出しなので対象物と一定の間隔を取らないといけません。コツをつかむのには少し時間がかかります、私もこの溶接機は10年ぶり・片手、調子が出るのに時間が掛かりました。
まだ溶接が沢山残っています、フロアの全貌。
フロアからの立ち上がり部分をグルッと日の字型に補修しました、一番手間が掛かった部分です。
シートステーなどの取り付け穴やフレームの残した部分のリブがあるので、ただ張るわけにもいきません、全部逃げていきます。片手ゆえ一番苦労した部分ところでもあります。
切る・曲げる・穴を開ける・溶接・削る、道具も総動員です。全て自宅ガレージで作業するので道具も沢山要ります。半数以上は以前から持っていましたが、幾つか買い足しました。
作業途中にも、あっちから・こっちから・向こうからいろんな方向から眺めながら、やり残しは無いか。
真ん中に飛び出しているのは運転席・助手席の内側シートレールが付くステー部分です。
フロアーからの立ち上がり部分は腐って無かったので、フロアの残りで作りました。作業中に腰をやりました。
リヤシートが付く部分です、シートを畳んだ時に物を挟んだのか潰れていました、せっかくだから直します。
判りにくいですが曲げの部分のプレスラインが潰れています。
裏から叩ける場所ならいいのですが・・・このような場合は、その辺にある適当な板にホルソーで穴を開けプレスラインに溶接をして(点付け)空けた穴に天井からぶら下がっているチェーンブロックのフックを掛け引っ張りながら周りを叩きます、何のことか分からないですよね。分からなくていいです、多分一生やることは無いと思います。
こんな感じです。
仕事でやるときは「スライディングハンマー」を使いますが。片手では使えないし・・・・
ある程度引っ張りプレスラインが出たら、フックを外しプレートを外します、点付けなので前後にクネクネすれば簡単に外れます。
こんな感じでプレスラインは出ましたがその後ろがまだ凹んでいます。
また同じように出したプレスラインを崩さないように引っ張ります。
一度引っ張っただけでは形は出ません。
仕事で使う道具ですが、銅でできたワッシャーを凹んだプレスラインに5mm間隔ぐらいに並べワッシャーの穴に丸棒を通しその棒のセンターあたりをスライディングハンマーで出します、そのためだけに道具も買えないから工夫します。
これでは何も分からないけどフロア補修も大体終わりました。