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フロント・ブレーキホース左右交換しました、ブレーキホースにせよサイドワイヤーにせよ長さなど種類が多すぎて選定に苦労しました。

左から4枚ブレーキホースのストッパー綺麗にすれば使える状態だったのでブラストをして防錆だけしておきました、その横横長のパーツはステアリングボックス・スペーサー、その上の丸っこいのはスタビライザーのブッシュのホルダーこれは使いません 棒製剤の性能テストのためのテストピースです2ヶ月屋外に放置してありますがサビは出ていません。
ブレーキパイプ、これは形状からしてフロント左 マスターからブレーキホースに伸びるものです、状態があまり良くありません漏れとかはないのですが。
同じくブレーキパイプ、エンジンルーム・タイヤハウス内を通してあるものはパイプ保護の為にゴムチューブが被っていますOILなどを被って経年劣化所々ちぎれていて無いところもあります。
どうにかして直す・補修できないかいろいろ考えてみましたがいい方法が思いつきません。パイプは綺麗にして新しいゴムチューブを通すことができればいいのですが、先端のフレアーナットが太いので無理です。
これはフロント左アブソーバーの横シャーシの上エンジンルーム内サードブレーキレバーです。画像から見てレバーを上に運転席側にリンクを反して引くとサイドブレーキが掛かる仕組みです。

左右から1本ずつワイヤが来ているのが見えますワイヤーの先端に見える半月型のパーツを挟み、ピンを支点にしていることで左右均等にワイヤーを引くことができ片効きしないようになっています、アナログな部品ですが良く考えてあるなと感心します。
力無く横たわるのは真っ黒のハンドルボックス

ハンドルボックスのカップリング部です、運転席から来るハンドルシャフトとのジョイント部分です、ゴムでできていてハンドルシャフトの多少の偏心もカバーしてくれます。
ほとんどがOILの汚れみたいなので掃除すればそれなりになると思います。

ゴムでできたカップリングは油で侵されていてグダグダになっており一部が裂けていました流石にこのままでは崩壊も時間の問題で交換するより手はありません、画像にも少し写っているダストブーツは交換履歴があるようで破れはありませんでした。
ガラッと変わってこれは何かというとブレーキパイプに使用するパイプ無加工のもので 標準的なスチール製亜鉛メッキが施されています、サイズは直径3/16in(4.8mm)7.5m、キャトルならギリギリ1台分です。通販で購入することができます。国産の現行車なら成型した物が部品として出ますが、キャトルは成型品はありませんブレーキパイプとして注文するとこの形で来ます。
この巻きのパイプをどうしたらいいのか?ネットで調べると この巻きのパイプを伸ばす為の道具があるらしい、製品で買えるものは2万円ちかくする・・・・パイプを伸ばすだけに2万も出せない・・・その道具を調べて形状・構造・理屈は大体判った作れそうだから作ってみる。
手持ちのアルミ板を切り出しそこに引き戸などに使用する(戸車)をこんな感じで配列、上3列は位置固定下2列はボルト取付け部が長穴にしてあり上3列の戸車の溝部分にパイプがあたりそこに下2列がパイプを挟み込むように接触してここを癖の付いたパイプを通せばパイプは真っ直ぐになろうとします、一回通しただけでは真っ直ぐにはならないので数回押し引きを繰り返しするうちにいい感じで伸びます。

2枚の板で挟みこみます、クリアランスが取ってあるので戸車は回転します。
いよいよぶっけ本番、パイプを通し戸車のクリアランス調整、うまくいくに決まっている!自分を信じなきゃできません。
いいじゃん!手前に伸ばした腕に巻きのパイプを掛け端を、正式名称(パイプストレートナー)に通していきます、面白いぐらい普通に伸びていきます。買わなくて良かった〜
完全に真っ直ぐにはしませんでした、この段階で真っ直ぐにしても意味が無いので というのもそれぞれの場所の必要な長さに切ってそこに合うように曲げて成型しなければなりません、真っ直ぐが必要なのはフレームサイドを通る1.8mほどです。

あまりお目にかかることの無いパーツです、ブレーキパイプのフレアーナットといいます。ブレーキパイプの先端部分についておりホイルシリンダー・ブレーキホース・マスターシリンダーなどにブレーキパイプをつなぐために 固定するのに使いますナット部分は10mmのレンチが掛かるサイズでネジ部は10mm×1.25ピッチだったはず 確認してください。責任は持てません。
この道具はブレーキパイプにRをつけて曲げるのに使います、クオリティーさえ我慢すれば今はどんな道具も安く手に入るようになりました、
こんな感じでパイプを挟み様々な角度で曲げることができます、
この道具は先ほど紹介したフレアーナットをブレーキパイプに仕込むための道具です、説明が遅くなりましたが古いブレーキパイプを眺めていていい対策案が思い浮かばなかったので 引き直したほうが綺麗で早いから 総とっかえを決断しました。修理屋時代にやった記憶があったのでなんとかなるでしょう。
ブレーキパイプはパイプカッターで切ります、切る時にパイプが潰れては使い物にならないので。
切断したパイプをこのクランプで少し頭を出した状態で挟み込み加工します。
この黒い部品の細いピンのほうをパイプに差し込みます。
ピンを装着したパイプを エイヤ〜とプレスで圧縮します。
画像ではわかりづらいですがパイプの上のほうがう圧縮されて膨らみます

装着したピンを外しもう一度テーパーになって先の尖ったプレスの先端でもう一度プレスをすると、こんな感じにパイプの先端がラッパ上に開きフレアナットは抜けません、ラッパ状に拡がったパイプの断面はテーパーになっていて ホイルシリンダー・ブレーキパイプの接合部分、相手もテーパー に密着ナットで拡がった傘の部分を押さえ漏れを防ぎます。これはまだ練習段階。