ボディ右側面 :8


錆びてグサグサだったフレームも(見た目は)きれいになりました。
サイドシルの錆びた跡(アバタ)は正直、内・外からパネルを張ると見えないので無駄に手を掛けず、錆を落としPOR15を塗って済ませます。
見えているボルトナットはボディをフレームに固定する為のボルト穴を利用して台車に付けてある6X65X65のアングルにボディを固定しています。流石にこの時点で穴がズレてしまうとボディとフレームが合体できなくなるので今から心配です。不安はは的中するのですが。
側面パネル骨格部分のフレームの補修も終わったの
で、難関の側面パネルの成型に入っていきます。良くも悪くも現状の形に合わせて作るしかないのでまずは使い物にならなくて入れ替えた黒いパネルのラインに合わせた(本来はドアの前側のライン)パネルを作るので3mmベニアで型取りをします一発勝負なので納得いくまで何十回も削って合わせてを繰り返しました。
基準はサイドシルと黒いパネルの交点を基準に寸法を決めます、基準点を決めてから作るのは、物作りの基本です。
同じようにリヤフェンダー前の型取り
前に書いた内容と矛盾するのですが、このラインはあくまで(めあす)難しいのは、側面は平面じゃなく曲面だから。
寸法取り、型取りしたものより全体に大きめに切り出します、先に書いた曲面でが変化するため。
材料はフロアー張替えでも使用した、ボンデ鋼板1.2mm。本当は1.0mmを注文したはずだったのに手違いで1.2mmが届き、カットするまで気が付かず、返品交換もできませんでした本来キャトルの外板は1mmも無いので充分すぎるというか、厚過ぎますが仕方ない。カットはジグソーで充分です。
用意したのはゴム板、ゴム板といってもベルトコンベヤーなどに使用する厚みも硬度もあるもので、鉄板の下に敷き鉛筆出ケガいたラインに沿ってケタガネで少しずつ叩いて曲がり易くするために癖をつけます。
これはポンチを打つ時にも使用したもので、片手でもハタガネを打てるように改良したものです。
これは専用のハタガネではありませんが、ケガいた線に沿って叩き癖をつけ癖が付いたところで当て版・板金ハンマーを使い成型しながら曲げます、昔はこの方法でよく曲げました。それでも1・2mmはキツイ。
曲げたリブは側面パネルのフレームに付くよう曲げました基準はサイドシルの段差の上。
この状態でリヤフェンダーからつづくプレスラインの位置をケガキます、はじめは水糸を使おうと思いましたが、安定しないのでマスキングテープでラインを引きます。
替わって前方、この時点で折角曲げたリブだが、膨らみの部分のラインが出ないので切り取り加工方法を急遽変更。じつはお手本が無いので作業中こんなことばかり。
このラインが大変でした曲げていく過程でどのようにラインが替わるか予想が付かなかったので、無駄に大きめに切ってあります。
ここも最後のフィニッシュが想像付かなかったので大き目にしてあります。
フェンダーなどのプレスラインはこんな感じで曲げました、ちょっと邪道ですが、右手しか使えないので大目に見て下さい、パネルを挟み込んでいるのは30mmの鋼板。その先を20mmの角材で上下から挟み込み(上側の角材は45度にカットしてあるので、30mmの鋼板側にネジレば45度以下の角度の曲げが出来ます。
この面倒な工程で出来上がったのがこのラインです。
一つ目のプレスラインは出来上がりラインも決まったので二つ目のラインに掛かります。
二つ目のラインは一回曲げだから少しは楽だが、でもまだこれで終わりじゃない。バイスで挟んであるところのラインが残っている。
次は前側。