発症
入院
リハビリ
退院
発症・半年
入学
発症・1年
帰郷
もう2年・まだ2年
3度目の春
うまくはかないもの


現状
からすると詰まった部分の血栓が無くなった訳じゃないがかろうじて?周りの血管で血流を補っているのが現状でした。入院して早い時期に説明はありました。いずれ大学病院の方で脳の血流検査・もう一つ難しい名前の検査だったが将来的に手術をした方が有効かどうか検討しましょうというものでした。奥さんの方でもいろいろ調べてくれました、「脳梗塞は再発ということを考えると統計では5年以内ぐらいに高い確率で再発するらしい・・・以前2回全身麻酔をするような手術をしているので、手術自体は怖いとかゆうものはありませんでしたが、場所が場所だけに、余計な豆知識で脳の外科手術をすると神経などを多少なりとも傷つける(脳は神経の塊)後でてんかんの発作などを起こす)、その方が怖かった。 だから手術はできればしたくなかったが、万が一再発をしてまた同じ思いをするのも嫌だ。どちらにせよ検査を受けてからの話です。


発症以降、素人なりにいろんな本を読み自分の頭の中がどうなっているのか?を調べました中でも興味深く図解で解りやすく目に止まったのが
ペンフィールドのホムンクルスでした。解釈の仕方は違うと思いますが、図中に描かれている大きさが区々で不自然な体の各部位=大脳の中で
各部位の神経が位置している場所と大きさ(範囲)だと思います。=直り難さの度合なのかなと思います。

説明文はすべて書物の引用になります。



ペンフィールドのホムンクルスの特徴のひとつは、図1に見るように、体の表面積と脳の対応部分の面積が1対1に対応していないという点である。もうひとつは、体の隣接する部分が、大脳皮質表面でも隣接するように規則的に配列している点である。後者の点を示しているのは図2である。中心溝をはさんで両側にある一次運動野と一次体性感覚野は、溝をはさんで対称に配列しており、体の下の部分は内側に、体の上の部分は外側になるように配列している。このような体に各部位の大脳皮質表面での規則的配列を体部位局在と呼んでいる。また、体の左半分は右の大脳皮質に、体の右半分は左の大脳皮質に対応部分を持つ。従って運動のシステムも感覚のシステムと同じように対側支配の原則に従うことになる。もちろん体の表面は3次元的であり、大脳皮質の表面は2次元的な広がりなので、完全な連続配列にはなっていない。



2. ペンフィールドのホムンクルス


 カナダの脳外科医ペンフィールドはてんかん患者の手術部位の決定に際し、ヒトの大脳皮質を電気刺激し、運動野や体性感覚野と体部位との対応関係をまとめた。ペンフィールドとボルドレイが彼らのデータに基づいて描いた「こびと」(ホムンクルス)である。この図では、ホムンクルスの体の各部分の大きさは、大脳皮質運動野の相当領域の面積に対応するように描かれている。その結果、体の形は相当ゆがんでいる。例えば、親指は大きく長く、顔や舌も異常に大きい。
一時退院
症状も落着いた2ヶ月目ぐらいに話のあった検査の為に、大学病院に1泊2日の検査入院。短い期間であるにせよ入院なのでそれまでいた病院
は退院というかたちをとる。初日に脳がどれぐらい働いているのか(活動)しているかを調べる検査を受ける。大学病院はすべての作りがホテルのようだ、必要があるのか?2日目に 
脳血流検査
脳内各部位の血流量を調べる検査です。いろいろな検査方法がありますが、よく用いられいるのはSPECT(スペクト)と呼ばれる検査です。これは、微量の放射性同位元素を注射した後(からだに入っても無害です)、CTとよく似た装置で脳への取り込みの程度を測定して、脳血流量を算出します。(一部書物引用)なんか装置が物々しい検査で何故か検査を受けている時、仮面ライダー・一文字隼人がショッカーの手に掛かり改造人間にされるシーンが頭をよぎった、医学部の生徒らしき若者が周りに沢山いたせいか?
幸い改造人間にはされませんでした。
再入院
1泊2日の検査入院も終わり再びもとの病院に入院、主治医から検査結果は「特に問題点もありませんでした梗塞を起こした部位以外はちゃんと血管も写っている(血液は流れている)ので今のところ、特に手術の必要もありません。」というものでした。

随分悩みました
手術の必要は無いですよ、といわれてもどうしても再発の事が引っ掛かります。手術になれば脳外科に担当科が替わりますそういった経緯で脳外科の先生といろいろ話し合い、説明を聞きました現時点で、治療という意味の手術は必要出は無いが、この先再発予防という意味合いなら手術も有効な手段です。
 状態が落ち着いた慢性期に入って、太い血管が閉塞していたり狭窄している状態が基盤にあって、
将来的に更なる脳梗塞を起こす可能性が高い場合には、頚動脈内膜剥離術(頚部の動脈狭窄に対して、厚くなった血管壁を内側からとりのぞき、正常な太さの血管に治す手術)や、頭蓋外動脈―頭蓋内動脈バイパス術(頭皮の血管を脳の血管につなぐ手術)などの外科的治療を必要とすることがあります。(一部引用)。「そんなに難しい手術じゃないよ」と先生は言ってくれます。
もう一つは
カテーテルの先端にバルーン(風船)が付いた物を動脈狭窄の患部まで通し、バルーンを膨らませ制的に(広げる・通してやる)この方法も一般的のものですが。心配な点は、主治医の方からも指摘された、昨日今日じゃなくたぶ
ん長年かかってなったと思われる動脈硬化(いろいろな原因で血管の壁が硬くなる)弾力がなくなるので血栓ができ易い。
弾力が無くなった血管をバルーンで膨らませば血管が破れる可能性もある。新たに脳卒中になる可能性もある。もう一つ考えられるのは、カテーテルを通して行く状況で血管内部の血栓が剥がれ、(剥し)それが何処かで詰まり新たに梗塞を起こすという心配

外泊
10月ぐらいから毎週末には外泊許可を取って家に帰ってきていた。入院生活ののなかで唯一の楽しみでした。初めて外泊したのは
入院から1ヶ月程経ったころで、迎えに来てもらいました。何時も乗りなれた家の車でしたがなんか変?発進・停車で車が前後すると頭がふらふらする、そのうちに気持ち悪くなってきた・・・乗り物酔い?まだ頭の方は調子が戻っていなかったみたいだ。それでもなんとか家にたどり着きました、お昼ご飯は久しぶりにマクドナルドのチーズバーガーでした。このチーズバーガーが意外な展開に、中に挟んであるキャベツ?レタス?がのどを通るとき、食べた事はないがまるでわらでも食べているような感覚でビックリした。あとスパゲティのようなものもつらかった、どんなふうにつらいかというと、通るとき・飲み込んだ時の違和感が凄くて、味なんて全然解りません。たぶん嚥下障害のせいだと思われます。病院食は勿論何を食べても美味しく有りませんでした、これの状況をあまり解って貰えなかったし改善もしなかったので、食べるのが辛かった。こんなのが何時まで続くんだろう・・・・これも後遺症の一つなのか?
検討の結果
バイパス手術を選びました。初めはこの病院では設備・スタッフ居ないので(総合病院ですが)協力関係にもあった大学病院でやるかと言っていましたが、先方の日程の都合などがつきにくいので、結局 設備(道具)を持ち込みスタッフ・執刀医にも来て頂き。行われる事に
[頭蓋外動脈―頭蓋内動脈バイパス術(頭皮の血管を脳の血管につなぐ手術] 心配事が一つ頭蓋骨のう表面頭皮の下の血管を使うため若干頭皮の血流は悪くなるので(剥げる)ただでも薄くなってきているのに心配が少しあるらしい。

2004.12/1
手術当日午前中に悌毛、剃るのかと思ったら、短くするだけで良い。頭の右側だけで良かったけどそんな訳にもいかないので、中学生のとき以来の丸坊主に。これでもう寝癖もつかないし、シャンプーも楽だ!以後お気に入りでず〜っと坊主です。季節柄ちょっと頭が寒い!
13:00手術室へ手術室に入るまでは記憶はあるがこの後の記憶が途絶える、気が付けばICUのベッドの上
奥さんよ子供達の声で目が覚める、生きてる!また寝る深夜痛みで目が覚める、座薬を入れられまた寝る朝、結構爽快に目が覚める。耳の上ぐらいから10cmほど傷口があるしゃべると傷口が引き攣れ痛い。ベッドの回りには見慣れない器具や計器が一杯。(まるでテレビドラマで見たような光景だ)先生が来て手術は無事成功!経過も問題なしと言っていました。安静の退屈な時間が続きます。                                                                              
無理やりICUからの外出をとりつけ脱出!コーヒーを飲みに行く(自販機)

経過も順調1週間ほどで抜糸。左手を吊っているのは脱臼しないように、肩から下に関してはまるで反応なし、機能全廃みたい。