レストアは応用と想像です
初めは載せたままでできる範囲で作業をするつもりでその旨は谷垣氏にも伝えてありました。でも下から覗きこむと・・・・・表から見た[見た目の良さ]だけなら、いくらでも誤魔化しようはあるでしょう。 見えないところをきっちり仕上げてこそレストアだと思います。レストアという言葉を使うのは好きじゃありません。適当に全塗装しただけで、レストア済みと謳っている車が有る事も事実です。「レストア」という言葉を簡単に使いすぎる傾向にあるんじゃないかと思います。飾っておくだけの車なら意味がない、動いて「なんぼ」だと思います。ボディとシャーシの切り離しも、そんな背景から始まりました。必要な経費は谷垣氏。悩みの種もないので一度思いっきりやってみたい。というのも動機の一つ。
ちょっとわかり難いですが、四角いプレートの方にはこの固体がシャーシナンバー(0500044) と44台目の極初期の物とわかります。オーバルのプレートには(R1121)このボディが(R3)だということを証明しています。 角材を通し吊り上げますシール剤で結構しっかり着いてました。 ボディの切り離しは、雑誌で見た当時の資料写真の中で、大人の男性が4人でボディを持ち上げている場面があり。「な〜んだやっぱり簡単に外れるんだ!」 ボディ用の台車に載せ、これだけ見てると何か良く解りません。プレネールもビックリ これだけスッキリしていれば作業効率も上がります また定位置に収まるのは何時の事。 これだけで見ていると畑の中の放置車両にも見えるが、希少な5台の中の1台には違いない。シャーシの全景(プラットホームシャーシ) 整備性が良いぶん水の浸入は問題でもある。キャトルの大半は床に錆が。これでも掃除をしざっと錆を落としたところです。家の犬が
「横でやらないでよ」とご機嫌ななめです。 左リヤサスペンション・ピポット部、ここに見える空間にはビッシリ泥とジャリが詰まっていました。しょうがないか。シャーシ右・フロントここにも穴が
まだこんなものは序の口。結構楽しめます この状態にしないと、見えてこない・仕事ができない部分があるので。大事になったが、これもまた良し、か。 フロアー部分この大きさで一面を覆う補修用の部材があります。でも錆は落とさないわけにはいかないので、考えられるありとあらゆる道具を駆使して錆び落とし。 シャーシ左側・前、横から見た様子、ここは本来三角形の補強板が付くのですが、錆が浮いていてので剥がしてみると。 確かに錆びの塊にも見えますがシャーシから切り離した、右リヤのアームです、これだけ見てるとバイクの片持ちサスのようです。中空のアームの中には大量の泥が・・・・・
溜まったゴミを落としながら細部をチェック、作り直さないとだめな所が沢山ある、で、どうやってやろうか? 中空の断面は日の字の形になってます朽ち果てて原形が無い部分も、無い部分は作ります。もう遺跡発掘のようになってきました。 リヤサスペンションAssyといったところです、左右のアームにトーションバー。構成部品はこれだけです。